diary
2022.11.03

NIIGATA ADC DESIGN AWARD 2022

Writter:MAKI/Photographer:中田洋介

 

新潟アートディレクターズクラブさんにお招きいただき、NIIGATA ADC DESIGN AWARD 2022の審査員をさせていただきました。

最初にお話しをいただいたときは「なぜわたし!!??」とビックリして座っていたイスから転げ落ちるところでした。

3月にガクッと体調を崩し、人生初の救急車に乗って以来遠出に不安があったのですが、こんな機会はもうないかもと思うと、行かないという選択肢はありませんでした。

わたしの体調を案じてハタノさんも忙しい中同行してくれることになり本当に心強かった。飛行機に乗る前に、「無理だったら車で行ってもいいから」と言ってくれたハタノさんがカッコ良すぎて、一生ついていく!と思いましたよ。

そして無事、飛行機を乗り継いで新潟に到着。憧れの地新潟は、遠いようで近かった!空から見た新潟は、田んぼがかわいらしいパッチワークのようでした。

空港にはNADCの高波さんが緑のセーターでお迎えに来てくれていました。(わかりやすい!)今回高波さんにはお世話になりっぱなしでした。

到着したその日は、光琳というお店でおいしいおもてなしもしていただいて。二次会で行った喜ぐちもこれまた名店で、どちらのお店も絶対にまたゆっくり行きたい。

そしていよいよ審査会当日。

 

 

審査会、本当にすばらしかったです。ああ、自分の語彙力のなさがいまいましい。

一堂に会した作品たちが放つ熱気。一体どれだけの時間と手間と想いを込めてつくられたか、想像するだけで体が震えました。

クオリティの高い作品の数々の中で、造形が美しい作品は華やかで目がいきがちだけれど、その土地にしっかりと根付いていることが感じられる、等身大でウソがないデザインにも好感を持ちました。そして自分もこうあらねばと身の引き締まる思いがしました。

 

 

僭越ながら個人賞を贈らせていただいた平山貴仙さんの作品は、グラフィカルで色彩感覚と構成力が素晴らしく、文字組の絶妙さにも目が行きました。平山さんは全く雰囲気の違う作品も出品されていて、その作品もいいなぁと思っていたので、同じ人がつくったものだと知った時には驚きと同時にお見事だと思いました。

そして、グランプリと新人賞をダブルで受賞された五十嵐祐太さん。受賞のスピーチで「新人賞としてはラストチャンスの39歳で、机に貼っていた『新人賞』と書いた紙も剥がそうと思っていたところだった」というスピーチには泣きました。

五十嵐さんの作品は繊細で美しくて、紙選びや全体の構成などからも、丁寧に作られていることが伝わる素晴らしいデザインでした。

印象的な作品は挙げるときりがありません。

錚々たる審査員のみなさんとのディスカッションも、本当にうれしかった!

世界で活躍する方々の意見が聞けることも、自分が感じたことについて意見をもらうことも、すごく貴重で刺激的でした。

 

そしてなんと審査会後のパーティーでは、憧れの平野敬子さんにハグをしてもらったのです...(震)

ハタノさんとふたり、平野さんから金言もいただき、一生忘れられない一日になりました。。。(↓泣いてるわたし)

 

 

NADCのみなさんには、三日間本当にお世話になりました。

この審査会を開催するために、きっと大変なことがたくさんあったと思います。そんな苦労を微塵も感じさせず我々をアテンドしてくださったこと、本当に感謝です。

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